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見ました。
昨日。

まぁ面白かったといっていいでしょう。
以下感想

















硫黄島戦の映画は今まで見たことがなかったので非常に楽しみだったが、見終わった結果満足にはいたらないが楽しめたといった感じだ。

見る前は硫黄島戦全体の話をやるのかと思ったが、実際は硫黄島戦で英雄に祭り上げられた三人の兵士たちの帰国後の話が主軸で進む。
戦闘シーンは国債調達のために国中をつれまわされる兵士たちの回想という形ではさまる。
結果、断片的なシーンがほとんどで戦闘全体や戦闘中の状況、流れといったものがさっぱり見えてこない。上陸から擂鉢山の戦闘までをのぞけば太平洋戦争中のどの戦いだといわれてもわからないだろう。
ただ、その上陸戦から擂鉢山戦はすごかった。今まで写真でしか見てこなかった当時の戦闘がしっかりと描かれていた。
例えば、擂鉢山の要塞。白黒の外観写真ではさっぱりわからなかった戦闘中の様子もはっきりとわかる。浜辺から見上げる擂鉢山の中腹で次々と砲火があがったかと思えば次の瞬間近場で着弾、付近の歩兵がまとめて殺される。同時に日本側の発射シーンや要塞から見下ろす浜辺の様子もあり、当時の戦闘の様子が手にとるようにわかる。
上陸前の映像も良かった。やはり写真のみで実感の湧かない海一面の米艦隊。カラー動画で見せ付けられるとそのすさまじい物量に圧倒される。
艦砲射撃やコルセアのコクピットからの映像もよかった。
この一連のシーンを大画面で見るためだけでも1800円払う価値はあるだろう。
ただ、戦闘シーンが面白いのはここだけ。あとは実感の湧かないシーンしかない。すべて兵士個人の目線(主観視点という意味ではない。)での映像のみなので、広がりがない。ものすごく狭く感じる。硫黄島全体の中での一部ではなく、戦闘がそこでしか行われていないような感覚を持ってしまう。流れの中で見せられればそんなことはないんだろうが、主軸のお話があるのでものすごくぶつ切りにされてしまうため、俯瞰的な感覚がまったくもてない。
また、戦闘自体もあっさりとしすぎている。日本軍は島中に地下道を建設し、偽装されたトーチカを使うなどしてゲリラ戦を展開しているのだから、米軍は常に狙撃の恐怖を持っていただろうに、行軍中の兵士にはその焦燥感がまったくない。
激戦として写ったのは序盤の戦闘のみで、あとは単なる掃討戦にしか見えなかった。実際には擂鉢山を5日で陥落した後、一ヶ月に及んで戦闘は継続されたし、その後も組織的ではなかったがゲリラ的に小部隊との戦闘は起こった。最後の兵が拘束されたのは終戦後のことだ。それがあの本当に小さな島で行われていたのだから、少なくとも組織的抵抗が行われていた時点では、いつどこから撃たれても不思議ではないくらいの感覚だったはずなのだが。
序盤が非常に良かったので残念だった。

メインのストーリーのほうはまぁまぁ面白いと思う。少なくとも退屈はしなかった。
あれだけだったら金払って劇場に行く気にはならないが。
まぁそれは趣味の問題でしょう。



よく、最近の戦争映画はグロテスクなシーンばかり目立ってよくない!とか、子供に見せられない!とかレビューで書いてる人がいるが、ああいった人たちは戦争をなんだと思ってるんだろうね。

ちょっと前まで日本の戦争を扱った映画やドラマはそのグロテスクな部分がまったくといっていいほどなかった。みんなきれいに死ぬか、死ぬシーンをかかないか。みんな人を殺すのはいやだったけど、国のため、親のため、恋人のために戦いに行くんだ!といって死地に赴き、きれいに死ぬか九死に一生を得て帰還する。どちらにせよ英雄的でかっこいい。「僕もあんなふうなかっこいいひとなりたいな」とか「大儀のために命をかけるのは美しい!」だの思いつつ、「でも戦争はよくないな」てきな結論に至っておわりだ。

白状すれば俺も最初はそうだった。子供のころは映画や写真で見る戦闘機のかっこよさに魅せられて戦争ものの映画を好んでみるようになった。劇中の主役をかっこいいと思い、もし今戦争がおこれば俺だって志願するさとかも思い、戦闘で活躍する自分を思い描いたりもした。
小学校中学年ぐらいだったか、親父の部屋で見つけた太平洋戦争写真集を見た。写真集の中には焼け死んだ戦車兵の写真があった。おそらく車内がやけたんだとおもうが、ものすごい叫び声を上げるような表情のまま真っ黒にこげていた。生きたまま焼けて死んだんだろう。その様子を想像してみた。凄まじい恐怖と苦痛と絶望だ。
それが多分きっかけだと思うが、戦争映画に対する見方が変わった。もちろんかっこいいとも思うし、いまだに戦闘機には乗ってみたい。
でもそれ以上に戦場をリアルに感じてみたいという思いのほうが強くなった。戦闘が実際にはどういうものだったか、戦場にいた人は何を思って戦ったのか、それが知りたい。
だから今では必ず予習をする。当時の状況や写真、地図、実際に生き残った人の手記とかをみて自分なりに想像してから劇場に行く。そうすると映像を見た時の感じ方もまったく変わってくるし、作り手がどれだけ真剣に戦争をとりあげてるかもわかる。

近代以降の戦争は、基本的に人間同士のすりつぶしだ。個人の技量や資質なんぞお構いなし。死ぬ理由はその場所にいたからだし、生き残る理由はその場所にいなかったから。
戦場にはグロテスクな死体、というよりも人間の部品が大量に散在していてそこに人間性なんて物はもはやない。
とてもじゃないが俺は行きたくないし、生き残れる気もしない。
そこんとこを見せないでただお綺麗な悲運の英雄様だけを祭り上げたものしか見せないのなら、そんなものは平和教育なんかじゃないし、戦争映画でもない。
グロテスクで悲惨で理不尽で確実な死地で抗えないからこそ戦争は起こしてはいけないものだし、平和がありがたいといえるんじゃないだろうか。

グロテスクだから駄目だとかほざいてるレビューの人はそこんとこを良く考えて、しっかり予習してからもういっかい見に行くと感想も変わるんじゃないかな。

ちなみに、俺は父親たちの星条旗を戦争映画だと思ったよ。
だから硫黄島からの手紙もすごく楽しみだし、必ず見に行く。






このあと白川郷に行く。
寝ようと思ってたのにやばい時間だ。
まぁ今回運転俺メインじゃないからいいか。


あと、昨日は偶然割引の日で1000円で見れた。
やはり11月はついてる。
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